農家に減額通告 JTに注意

JTは昨年、仕入れ先である農家側との協議を経ずに「インボイス制度に参加しない場合、代金から消費税分を全額引き下げる」と伝えたが、公取委は、取引価格を一方的に引き下げた場合、独占禁止法に違反する恐れがあるとして、改善を求めました。20230827 読売新聞                       10月からは、インボイスを発行しない事業者と取引した場合、その事業者に支払った消費税分を控除して納税する「仕入税額控除」が 全額受けられなくなります。このため、取引価格の引き下げが行われることがあります。


 タワマン相続税評価額 引き上げ

国税庁がタワーマンションを利用した「タワマン節税」の歯止めに乗り出しました。来年1月をめどに相続税を算出するための「相続税評価額」を現在の市場価格の4割程度から6割程度へと引き上げをします。20230818 読売新聞                               転機となったのは、22年最高裁判決です。相続人が3億3370万円と評価したケースについて、国税当局が計12億7300万円と再評価しました。この再評価について、最高裁は適法と判断しましたので、評価引き上げの原因となりました。


暗号資産の脱税

金沢国税局は、暗号資産を巡る取引で約7700万円を脱税したとし、石川県の会社役員を所得税法違反容疑で刑事告発しました。役員はすでに有罪判決が確定しています。20230516 読売新聞                                 個人の場合、暗号資産で得た利益は、雑所得として全額課税対象となります。NISAのような非課税規定はなく、また金を売買したときのような1/2 課税のような規定もありません。投資をする場合は、投資ごとに税法規定がことなりますので、事前に知っておくことも必要です。


相続税加算7年 生前贈与

政府・与党は生前贈与を行う際の贈与税の加算期間について、7年を軸に広げる方向で調整に入りました。これまでの3年の加算期間を7年に拡大することにより、税負担を軽減しようと前倒しで生前贈与を行う動きが進むことが期待されます。一方、相続税精算課税については、少額の贈与を申告不要とする方向で調整が進められています。20221206 読売新聞